『魔装機神F』発売記念 スペシャル対談 『魔装機神』〜その誕生から完結まで 寺田貴信 × 吉田渉 × 塚中健介

幻の『魔装機神』続編がリメイク版や『魔装機神Ⅱ』の原型に

寺田:実は、最初の『魔装機神LOE』の後で続編の企画が立ち上がっていたんですよ。戦闘シーンは2Dのドット絵ではなく、CGモデルを用いたものにする予定でした。なので、魔装機神や魔装機の三面図の製作を先行させていました。当時、ナグツァートやトゥルークの三面図がアップしていたことを覚えています。ただ、『スーパーロボット大戦F』の企画が立ち上がり、続編の開発は中止になりました。でも、今にして思えば、後々のリメイク版『魔装機神LOE』や『魔装機神Ⅱ REVELATION OF EVIL GOD』の原型は、あの頃に出来ていたのかも知れませんね。

吉田:当時のスパロボで、リアル頭身のロボットのCGデモをいくつか制作していて、そのノウハウをゲームの戦闘シーンに活かせないかと考えていたんですね。2Dのドット絵とは違ったエフェクトや動きも出せるし、ハードウェア的にもそれが可能になってきていました。ロボットを表現する方法の一つとして、3DCGを使った表現をとがらせていくというのは、ありだと思っていたんです。

寺田:『新スーパーロボット大戦』に出て来るSRXの合体CGデモは、設定画を渡しただけであれだけのものを作ってましたよね。CGモデルは事前に確認していたけど、CGデモはいきなり完成版を見せられて驚いたなぁ。

吉田:当時からCGでロボットを作ることが大好きな連中が集まったような会社なんですよ、ウィンキーソフトって。だから仕事ではあるんですが、時間があれば勝手にモデリングをして動画を作ってしまう。その結果、寺田さんに「これ、どうにかなりませんか?」ってお願いするという……。

寺田:『コンプリートボックス』のCGムービーも、頼んでないのに勝手に作ってましたよね(笑)。

塚中:えっ!? 本当ですか!?

寺田:そう。出来が良かったからOKしたけど、問題があってお蔵入りになったら、どうするつもりだったんだろう(笑)。でも、あの時は出来ればCGムービーが欲しいなと思っていたから、助かりました。自発的に色々なものを作ってくれるウィンキーソフトさんの姿勢は、ありがたいと思っています。

寺田 貴信

株式会社B.B.スタジオ取締役

1969年生まれ、京都府出身。
スーパーロボット大戦シリーズのチーフ・プロデューサー。


吉田 渉

株式会社ウィンキーソフト所属

1972年生まれ、京都府出身。
『魔装機神F』の制作ディレクター。


塚中 健介

株式会社バンダイナムコゲームス所属

1984年生まれ、岐阜県出身。
「無限のフロンティア」シリーズ等のプロデューサーを務める。
他にも「PROJECT X ZONE」をワールドワイドに展開する等、様々な作品のプロデュースに携わっている。

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